2017.01.18

自分から流れをクリエイトしていく時代へ

春分の日は3月20日。占星術では太陽が牡羊座に入るタイミング。暦ではすでに年は開けていますが、古代よりこの春分こそが本当の年（銀河新年）の始まりだと考えられています。

個人的には冬至から春分というのは、死と再生のプロセスなんじゃないかなと思うんですね。

ラコタ族のメディスンホイールは回転が右回りですが、二十四節気と似ていて（二十四節気は左回り）、冬至は北のピーク〈ホワイトバッファロー〉の時期を迎え「死のプロセス」になります。それは東のピーク〈ゴールデンイーグル〉の時期「誕生」で春分を迎えます。

冬至でいったん死を迎えて新しい魂が宿る準備をして、冬土用あたり（大寒）が妊娠初期。立春あたりで安定期を迎えて春分で出産・・・。

なので今の冬土用のシーズンは妊娠初期みたいなもので、心身ともに不安定になりやすくて混沌としちゃう人もいるかもしれないなと思います。

そんな時期にある今、改めてどう銀河新年を迎えるかについて考えてみました。

【冬土用から立春までをまずは気持ちよく迎えていきましょう】

まずは立春（２月４日）を気持ちよく迎えるためにも今は体を内側から冷やさないように気をつけてください。
外側が寒いからつい外側を温めることばかりに意識が行きがちですが、内側に入った冷えの要素は抜かないとたまります。

冷えの要素が溜まっていくと体が緩みにくく、代謝機能が下がって固まっていってしまうので、これは梅雨のシーズンまで持ち越してしまうとなかなか厄介な冷えの塊になってしまうんですね。

ですので、冷たい飲み物でお腹を冷やさないよう気をつけつつ、お風呂に浸かって汗をかいて、運動をして筋肉を動かしたり代謝を上げることで内側から活性して冷えの侵入を予防するのがオススメです。

【アメリカ先住民はこの時期を内観の時期とする】

ネイティヴアメリカンの暮らしの中で、このシーズンは雪深く狩が思うようにできないことから、テントで火を起こしてじっと冬が過ぎ去るのを待ちます。

長老は子供達に、この部族がどのように誕生して発展してきたかというような昔語りを聞かせます。
男の子は男の子なりに、女の子は女の子なりにどのような役割があって、
どのように生きたら良いのかや部族の作法を教えます。
手仕事を覚え、身の回りのものを自分達で作っていく術を伝授されます。

一方で、大人達は自分自身と向き合う時期が続きます。
これは収穫が終わってから徐々に雪深くなるため自然とそうなっていくのですが、
目に見えていることだけでなく、目に見えていない世界のことまで含めて、《内観する》時期です。

自問自答・自己対話・自己認識・・・今なら潜在無意識への気づきのようなことになると思います。
1人で瞑想に耽ったり、手仕事をするプロセスで気づきを得たりもするでしょう。
通常初夏にするような断食をあえてこの時期に課す人たちもいます。
お互いについて語り合うトーキングサークルもあります。

あまり外に出られないこのシーズンは、部族の者同士が集まって情報交換をする他にも、お互いに自分の思っていることを語り合って理解を深めるという時間（トーキングサークル）も過ごします。
これは季節問わず何かあればそのようなことになるのですが、特に冬のシーズンは〈沈黙と語らい〉の時間が長いのです。
ですからこのようなプロセスからも自己を見つめて己の気づいていないことに気づかされるようなこともあるようです。

※２月下旬〜３月中旬までのあいだで、「シャーマンドラムヒーリングとトーキングサークル」を開催します。
詳細は近日発表しますね＾＾

【自分から流れをクリエイトしていく時代へ】　

さて、現代人である私たちはこの時期をどのように過ごすでしょう。
もちろんどんな過ごし方でもいいと思いますが、昨年末から度々つぶやいているように、2017年は新しい土台の年。
天体における新年を迎える前に、今一度整理整頓を。

身の回りのものや心も体も含めて整理整頓・断捨離は昨年末にされた方も多いと思います。
今一度自分にとって必要・不必要を考えてみるのをお勧めします。
もうちょっと軽くなっていいんじゃないかしら？　　そんな思いもあるかもしれません。

そして、改めて自分が人生を歩み紡いでいく責任について思いを巡らしてみてはいかがでしょうか。

「新しい土台の年」とは、今まで〈自然な流れに乗ることで本来の自分に気づいていく〉といったものから、〈自分から流れをクリエイトしていく〉というものにシフトしていく感じがします。

それまでの時期というのは、めまぐるしく変化する世界・社会にあって、
あれもこれもと新しいテクノロジーや時代の流れをいうものを見させられていました。
「今どうなっているの？　今までと違う流れが起きているけどどんな流れになっているの？」

私たちは変化の加速に圧倒されつつ、翻弄されないためにも『本来の自分』という軸を探していくことを必要とされました。

これからもめまぐるしく変化していくことは変わりないと思います。
しかし私たちは翻弄されるのではなく、自分自身を見つめていくことで柔軟性のある軸をもつことで、闇雲に流される・ただ流れを見させられるという時期を終えてきていると思うんですね。

次の時代は『選択し、カスタマイズする』というものになっていくと思います。

一人一人の創造性によって、同じソースのものでも、個人個人が違った形で取り入れていく時代。
〈属することと、取り入れることの違い〉も明確になっていくでしょう。

どこを・なにを、見ているのか？　それは一人一人違うはず。
目の前に展開した世界から、本当に自分に取り入れても良いものをチョイスしていくことがより色濃く・明確になるのでは？と思うんですね。

なにしろたくさんの選択肢を差し出されているのですから、様々なリテラシーやカスタマイズ力も求められるかもしれません。

たぶん、最近は『選択肢のない時代の方が楽で豊かだった』ということに気づいて、ミニマリストのような人たちが出てきているんだと思いますが、それもまた、流れの１つだと思います。

【土台は自己認識と精神力と健康から】
あたらしい土台の年といってもこれから続く時代の最初にさしかかったばかり。
いきなり何もかもが手のひらを返すように変わるわけではありません。
（たしかに世界的に・社会的には大きな変化の予兆を感じざる得ませんが）

昨年までの経験はこれからなにがしかチョイスしていくためのツールだったりスキルだったりするでしょう。
「選択」には常に〈責任〉が生じます。　その責任は自分に降りかかるものです。
そういう意味ではできる限り自分にとって正しい選択ができるために自分を知っておく自己認識。
そしてどのような選択であれ、その責任を肯定できる精神力が必要です。

当然その選択の中には、それまでを振り返って見ても未知のものもあるでしょう。
それを肯定的に具現化していくための体力は健全な心身なくしては難しいのは言わずもがな。
また、魂のあり方に忠実になると、おおいなる喜びや情熱が湧いてきます。
その感覚にまかせて行動に移すにもなかなか体力は必要だったりします。

なぜなら、そういうことってけっこうな決断の勇気・決心が求められるようなことだったりするかもしれないから。
そういうことはちまっとした小さなものでもなくて、自分だけのことでもなかったりしがちです。
なかなかのエネルギーが必要になりますよね。

イマジネーションにエネルギーを注ぐだけでなく心身の健康をもしっかり管理したいところ。
あ、でもこれは新時代とか関係なく当たり前のことですね（笑）

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