2016.10.09

罪悪感と問題のすり替え

目の前で問題だと感じていることを、大きな問題（出来事）にすり替えていないだろうか？　自分の中にある問題、被害者、加害者、復讐といった意識を、大きな出来事にすり替えることで正当化しようとしていないだろうか？

それは真の問題解決にはならないということ。

見るべきこと見つめていなければ、真の問題解決にはならないということ。

私は幼稚園に入りたての頃に拒食症になりました。
母は食べない私になんとかして食べさせようと子供の好きなもの（ハンバーグ、スパゲッティなど）をいっぱい作りました。　それでも私は食べられません。
「食べないと大きくならないでしょ！」
と母はパニックになりながら、無理やり私の口に食事を詰め込もうとしました。
泣き叫ぶ私は飲み込むこともできませんでした。

食事ができないことは、当時スパルタ教育で有名だった幼稚園のお弁当の時間もそうでした。
お弁当を食べ終えなければ遊ぶことができません。
食べられなくて泣き叫ぶ私は先生に腕を引っ張られて廊下に出されたこともあります。
今なら考えられないことですね。

冬でも裸足で校庭を走ったり、夏はプールの時間に頭をつかんで水に突っ込むくらいする軍隊のようなスパルタ幼稚園でした。
一方で礼儀作法や小学校一年生レベルの学習はやりましたから、それはそれでよかったかもしれません。

そんな時代ですから、虐待もしつけの一環。
母は食べない私にヒステリーを起こし、靴ベラで叩いて無理やり食べさせました。

今になって思えば、母も必死だったのだと思います。
1人流産して、次に切迫早産で生まれた私は1200gの超未熟児。

正常に育つ保証もなかったですから不安だったでしょう。
数ヶ月ケースの中で過ごした私と母の間には親子の絆を深めていくのは難しかったのかもしれません。

そしてこの先妊娠が望めない母にとって、長男がいないというのは嫁としての役目が果たせない。離婚されたらもうおしまい。。。

みんな思い込みなのですが。。。そんな思い込みが彼女にとっては常識でした。
ですから、今思えば間違いの古い常識に添えない罪悪感・思い込みで自分で自分を苦しめ、
怒りを溜めていきました。
その怒りがヒステリーや虐待という行為になっていきました。

幼児の私はただ、安全な居場所が欲しかったのだと思います。
それが無いために、ストレスを溜めて拒食症になってしまったのでした。
しかし近所にお友達ができるようになって、やがて食事が取れるようになりました。

誰かとの交流、共通の話題で楽しめる友達ができた事は救いだったのです。