2017.02.08

悲しみの中では様々な異なる段階を経験する

悲しみの中で様々の異なる段階を経験します。

動揺、無感覚、拒絶、憂鬱、混乱、怖れ、怒り、苦しみ
罪悪感、後悔、受容、希望、愛、許し、感謝・・・

悲しみというのは、感じている痛みのある反応で、
悲しみの裏にある痛みの内容によって、
その種類や、それに伴って現れる感覚も様々です。

例えば、仕事でのミスを指摘された事がきっかけで落ち込んで悲しくなったとします。
きっかけは仕事のミス。それ自体は本人の過失。
それ自体は情けないとか思うかもしれません。
そしてプライドが傷ついて悔しいという思いも出て来るかもしれません。

やがてそこから自己価値がぐらつき、
そんな自分に嫌気がさしたり、
追いつめられた感じや先が見えない感じ、
望む結果の出せない事を育ちのせいにしてそれを呪ったり、
こんな親に育てられた、子供の頃はこんな環境だったから・・・
挙げ句の果てに、何のために生まれて来たのか？
自分がこの世に存在する意義を見失うスピリチュアルペインにまで・・・。

ありとあらゆる形で襲ってきます。

ひょんなことが事がきっかけで、無意識の中にあるいろいろな事が噴出して来る事があるのです。

そういう事が起きる事を知っているのと、
無防備になっているのとではだいぶ違うかもしれません。

今起きていることと、過去の出来事とは違います。
しかし、今起きたことがきっかけで、
過去に抑圧・封印・押し殺してしまった感情が
やっと日の目を見る機会を得たのです。

このような事柄が噴出するのだと分かっていれば、
それに伴って、自分が本当に望んでいる事や希望／願望に気づくことに近づきます。
自分の傲慢に気づいて謙虚さを覚えるかもしれません。
あるいは、過去の自分は平気だと思っていことが実は深く傷ついていたのだということに気づくかもしれません。

あぁ、あの時の私はこんなにも怒りを覚えていたのに、
押し殺していたんだな。　よくがんばったね、私。
でも、もういいんだよ。

そう過去の自分に優しく語りかけ、抱きしめ愛おしんでください。

悲しみから逃げずに、混沌とした時間を過ごす事も、
前向きに楽観的に先を見つめるのと同じくらい大切で、
かつ貴重なものなのです。
止まない雨はありません。

人は、混沌とした時間を経て、まるでサナギが蝶となるように、
新しい自分を見つけ出して羽ばたく力があります。

悲しみから逃げずに、混沌とした時間を過ごす事も、
前向きに楽観的に先を見つめるのと同じくらい大切で、
かつ貴重なものなのです。

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