大自然がもたらす調和について

ふと思うことがあって記事を書きます。

世界で起きていることは

私たち一人一人の中で起きていること。

 

これは、

じゃぁ私たちが喜んで楽しんでいれば

世界も喜びや楽しみに満ちる

のか・・・

とてもとても大きな視点ではそうでしょう。

 

しかし今現在起きていることから

目を逸らしてはいけませんね。

 

 

世界で起きていることは

私たち一人一人の中で起きていること

・・・というのは

 

我がことのように考え

自分が自分自身に行っていることのように

考える

 

それが大切。

 

毎日心痛むニュースと映像が伝えられる

オーストラリアの森林火災

 

私は10代の頃学校のプログラムで

オーストラリアとニュージーランドに

1ヶ月ほどホームステイしたことがあって

アボリジニの方ともお会いしたのですが

 

彼らの自然に対する考え方が今は理解できますが

当時の自分の考え方とは全く違っていて

衝撃的でした。

 

先日、オーストラリアの先住民：アボリジニの自治体APYが

野生化したラクダ一万頭の殺処分許可を出しました。

水を求めてアボリジニの集落や

インフラが脅かされたために行った措置です。

 

思うに、苦渋の判断だったでしょう。

私たち人間よりずっと大きくて力が強い

それが、群れになってやってきたら・・・

動物たちには罪はないのですが・・・

人間たちと共存していくためにも

頭数管理が必要になったと説明しています

 

もともとオーストラリアにはラクダはいません。

イギリス人移植者が連れてきたのです。

 

そしてこのニュースを調べているときに
アボリジニにはこんな言い伝えがあることを知りました。

 

コアラをいじめると干ばつになると言う伝承です

コアラはもともと、

ある部族で虐められた少年でした。

オーストラリアは非常に熱く、

砂漠地帯のところもありますから

水はとても大事な資源です。

 

少年は平等に分け与えられるはずの水さえも与えてもらえず、

親族からですら気をかけてもらえないほど

差別されていたのです。

 

大自然の精霊はその少年を哀れみ、

彼をコアラに変身させました。

 

コアラになった彼は

精霊の加護があって

水をほとんど必要しなくなりました。

そして高い木の上で暮らすようになったのです。

 

アボリジニの人々はこの話から

コアラをいじめると精霊によって

水を奪われると語り伝えました。

 

精霊は自然

コアラに限らず、自然を壊すものへの戒めの伝承です。

アボリジニの歴史は自然火災はじめとする

自然災害、特に暑さと乾燥との戦いでした。

 

数千年の間でこういった自然災害と

共に暮らしていた先住民達には

自然との折り合いの付け方の知恵があります。

 

アボリジニもそのように、とりわけ

火との関係性は健全に行いそれを維持していました。

 

《火は生態系のリセット役》

先住民はその働きについてよく理解しています。

 

その先に何があるのかを。

コアラやカンガルー達が逃げ迷い苦しんで

ユーカリの森が燃えている

それはとても悲しいことです。

どうかたくさんの雨が降りますように

１日も早く鎮火しますように

日々祈っています。

 

そして

希望を持っています。

大丈夫。

と、愛を持って。

 

たとえ大災害がきたとしても

異常気象が来たとしても

人間が死に絶えたとしても

大自然は死に絶えることはありません

 

大自然には大自然の

つまり、地球には地球の

バランスの取り方があります

 

地球上に暮らしている誰一人として

逆らうことができないルール

 

「時」の恵みによって、

再び新しく新鮮に、

自然はうまれ変わっていく。

 

それは間違いありません。

それが自然です。

 

人間のコントロールがなくても

大自然は自動的に調和を保つ力を持っています。

 

コントロールは

私たち人間のエゴであり
コントロールが必要なものまた人間だったりして

 

 

数年前にハワイのキラウエア火山の溶岩が

住宅街を飲み込むほど流れ出た時がありました。

その時、ハワイ島の先住民達はこう言いました。

 

『元々ハワイは女神ペレの土地

ペレの土地を借りて住んでいるのだから

そのペレが土地を返せというなら

返すのは当然』

 

多くの先住民がその土地

その土地のいのちすべて

私たちにとっては借りているもの

という考えがあります。

 

大自然の引き起こす出来事に

私たちは謙虚さを持って受け止めたとき

祈りと同時に自戒をもつことができます。

 

大自然を前にして己のエゴを顧みれば

祈りすらエゴであり

コントロールだと知ります。

 

それでもなお、やはり

愛を持って

祈らずにはいられないのですが。

 

大自然はいつだって調和を保とうとします。

それによって私達が困っても

それは私たちの責任。

 

大自然が困っているのではなく

私達が自分たちの首を絞めて

困っているのですよね。

 

では次にどう行動するのか
未来に向けて私達がどうあることが

望ましいのでしょう。

日々考えているところです。

 

皆さんも一緒に考えていってくださると嬉しいです。

 

最後にこれを載せておきますね。

 

『アボリジニの教え～大地と宇宙を繋ぐ精霊の知恵』

からの引用

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現在、都会となった場所は、かつては森だったのよ。

 

その森には、様々な動植物たちが存在していたのよ。

 

それが人間によって、破壊されていった。

 

人間によって崩されてしまった自然の中に

今、人々は置かれている。

 

その中で、これからも人々は、

辛く悲しい思いをしながその風景を見るでしょう。

 

でもね、たとえばブッシュ・ファイアーを考えてほしいの。

 

乾季になると自然発火してしまい、

何日間も草木が燃え続けるのよ。

 

動物たちは焼かれ、それは悲しい風景ではあるのよ。

 

でも、それで大地のバランスをとっていく仕組みになっているの。

 

その後は「時」の恵みによって、

再び新しく新鮮に、自然はうまれ変わっていく。

 

また素晴らしい世界がやってくるのよ。

 

これはなんてありがたいことなんでしょう。

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