極にバランスをもたらす者：トリックスターは閉じられた円を螺旋上昇させる存在

神話や物語の中で、神や自然界の秩序を破り、物語を引っかき回すいたずら好きとして描かれる人物のこと。善と悪、破壊と生産、賢者と愚者など、全く異なる二面性を併せ持つのが特徴。ウィキペディアより

コヨーテと聞くと、どうしても「おっちょこちょいなお馬鹿さん」なイメージが強いかと思いますが、そもそもトリックスターとは既存の秩序を引っ掻き回して新しい秩序を作るような『突然変異』的存在でもあります。

それをある人は「必要悪」とも言うけれど、悪という言葉は使いたくありませんね。

この社会においては『進化のための突然変異請負人』・・・です。

ずっと同じ円ばかり回っていては何も変わらない。

円の中は安泰かもしれないが、円の縁が強化される事は、『内と外を隔てていく事』。
それが強まれば強まるほど、内と外の間に大きな壁が出来てしまいます。

自転車の車輪のようなものです。

速くなるほど何も寄せつけぜ跳ね返します。

人の世界では『円の内側は正しく、円の外側は間違っている』二極化が強まってしまいます。

そこで、円の中の秩序を乱したりするトリックスターの登場です。

ストーリーの規模の大小を問わず、トリックスターは円の中の存在達に新しい価値観を知らせたり、安定に執着して円の外に盲目になってしまう人々を驚かせます。

だから、安定に執着した円の内側の存在達にとっては『恐れ』にもなるし、『嫌われ者』だったり『ばかにする対象』だったり。

普通じゃないというか、一般に受け入れがたいような存在に。

いい意味で変態なんです。

その結果、円の内側にはいられないのでトリックスターは村八分になって孤独の道を歩んだりすることもあるでしょう。

円の縁が強固なところほど外れた存在は疎外感や孤独を味わうし、それに耐えうる強さが求められます。

人に対しては、その人の本質、本来の姿を生きるように変容を促し見守り続けるような、祈り続けるような。
しかしそのためにその人の闇をあぶり出すような厳しさを兼ね備えている。
それがトリックスターの愛だったりします。

トリックスターはあの世のこの世の橋渡しだったり、目に見える世界と見えない世界を繋ぐものだったりして、魂としてのその人と物質としてのその人両方が統合することを願っています。

ちなみに、スー族とも言われる北米ネイティヴアメリカンのラコタ族には「ヘヨカ」という役割があって、それもトリックスターとか「聖なる道化師」という意味があります。

雷のメディスンによって生まれ、啓示がおりた時にその役目をしなければならない立場。
トリックスターとヘヨカが完全に一致するわけではないけれど、意味合いとしては非常に良く似ています。

ちなみに私のラコタ族の師であり父と仰ぐホワイト・サンダーもかつてヘヨカをした人でした。
そして私にイクトミの話をたくさんしてくれました。

ヘヨカは「自分が悲しい時は笑い、自分がが嬉しい時は泣く」そんな正反対の事をします。
長老会議では常に反対意見を述べ、そして採用されません。　お葬式では笑います。
馬に反対にまたがって人の笑いをかいます。　　煮詰まった状況に風を通す役割です。

掟破りです。でもみんなヘヨカが掟を破ることを許します。
部族に変化変容と調和をもたらす重要な役割：聖なる道化師（ピエロ）だから。

そしてとても強いシャーマン、諸刃の剣を持つメディスンマン（ウーマン）です。

円の内側でぐるぐると同じ方向ばかり回って安定しているとエネルギーが偏るために、ヘヨカは反対側に回したり円をいちど崩壊させる事でエネルギーの調和を測る役目なんです。

もちろん本人はその恐ろしさと素晴らしさのバランスのため自らを律します。

破壊と再生、死と復活、光と闇、この世とあの世、此岸と彼岸・・・両方を繋ぐ役割。導管。門番。審神者。仲介者。

極にバランスをもたらすもの。　

進化するとき、必ずそこには変化変容がつきもの。
多くのトリックスターが誕生し、方々で問題を起こします。そうやって、既存の価値観のみにしがみついている人々の意識に驚きと変化を促します。

それを留めようとする（安定した円の中を回り続け、二極化を続けようとする）力も強く働きます。
安定した円というのは、じつは偏ったエネルギーの塊であって、価値観の偏りでもあり、その中の人は安定していると思い込んでいるに過ぎません。

今はまさにその偏りが飽和状態。
ゆえに一方的な価値観での正しい／悪いの二極化が顕著なのかもしれません。

回り続けた円の外縁が極まって、崩壊の必要が起きています。崩壊する事で新しい時代へと移行していくからです。

安定した円の中に留まろうとする力が強く働くために、トリックスターはどこにいっても孤独だったり嫌われ者になってしまう。

問題児だったり、物事をひっかきまわしてしまう。円の中の人を怒らせるような事をしてしまう。

中にはとんでもないバカな事をして周りに迷惑をかける人達もいる。

善かれと思ってやった事が裏目に出て迷惑をかけてしまう人もいるし、明らかに無意識のまま無知で愚かな行為で迷惑をかける人もいる。

トリックスターとは、中にはそういう性質の人もいます。

そこから人間力を磨いて神聖なトリックスターになるか、愚か者になるか人生で幾度も試されます。

トリックスターとは、そういう性質であり、また時代の変化と進化のための調和に必要な存在。

現代社会。特に変わらないことに固執し変化を恐る社会においては強い摩擦になります。

トリックスターにも色々な方向性はあると思いますので、誰しもが無知で愚者なわけではないですし、無知や愚者だと決めつけるのは円の中のそういう価値観の人達。
トリックスターとして生まれながらにしてその家にいてそだった人はその立場を受け入れてしまうと周りがどうだろうとまったくそんな気もしないし意識もしていないかもしれません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

🌈🎆🌈7/26(木)Mischa〈ミーシャ〉のメディスン・サークルお話会

ポチッとお願いします＾＾

ミーシャから今日のメッセージ

LINE@ 始めました。登録者限定のお得な情報、
Mischa武川と1対1でのトークもできます。

https://line.me/R/ti/p/%40cud9343h

人気ブログランキングへ

公式ゲーム会開催要項