2016.05.09

心の交わりというものは言葉の数ではかれない

Be Good to Yourself

もっとゆっくり話そう。　ただ寄り添う時間もとろう。
時に言葉はもっと少なくてもいい。
心の交流とは、言葉の数では計れないもの。

箱庭療法をやるようになっていっそう感じるようになったのは、

コミュニケーション（交流）とは言葉だけでなく、全人的な行いで、
言葉の数が多ければいいというわけではないのだということです。

自己認識と自己受容を促す傾聴とコミュニケーションセミナー

を開催するようになったのは５年前。東日本大震災の直後でした。

その時からなんとはなしにこういうことをお伝えしている私ですが、

箱庭療法をするようになって改めて思ったのは

クライアントさんが自主的に
オブジェクト（フィギュアなど）を配置しながら自問自答されているそれを、
じっと見守ったり、整理つきやすいように質問して差し上げることで
進展していく自問自答のプロセスの有効さ。
コミュニケーションとは、言葉による交流とは限らず、
また、会話において相手の印象に残っている情報のうち、
言葉によるものは１０％未満と言われています。

つまり、言葉によるコミュニケーションはごく一部だとわかります。

言葉には、その人の価値観・定義というフィルターが邪魔をして、
こちらの思った通りのニュアンスで伝わらないなんてこと、

みなさんも経験おありでしょう。

上手い言葉を使うより、ただ無言で側にいるだけで力になる事があります。

心の深い次元になればなるほど、交流はとてもデリケートで、
「その人のあり方」から発せられる、

可視化できない効果によるものが多くなっていきます。

時に言葉で表すと陳腐になってしまうような、そんな深い心の交流。
感動的なシーン、心の琴線が震えるような体験、息を呑むような出来事・・・

形容しがたいが深く心の奥で何かを感じる時、言葉はでなくなります。
とても繊細なエネルギーがハートに浸透していくような。
それは心での味わいとなって、深部に到達します。

そう言いつつも、私も時にはクライアントさんに厳しくバシッと言うことで内面に気づいていただく刺激をさせていただくこともありますしもありますし、長々と対話することもあります。

ケースバイケース。
クライアントのニーズや理解の仕方などによって切り替える必要があるとは思います。

しかし、言葉による美しさがあるように、沈黙の美しさがあります。
それはまた、言葉で説明のつかない、慮ることも難しい感覚となって心を席巻することもあります。

たとえば、「沈黙のうちに喜びを享受する」という美しい感覚のために、
多くの言葉はいらないのです。

もちろん、日常生活の中にあっては言葉による交流がなければ
どうにんもならないこともありますけれどね＾＾

■自己認識と自他受容を促す『傾聴とコミュニケーションセミナー2016
【日程】：７月１４日、８月１８日、９月１５日（月１回木全３回）

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