前回「「ウォナビー」と一緒にしないで。 そして 《2度目のヴィジョン》」、《4度目のヴィジョン》の続きからです。
「大変だ・・・戻らなくちゃ・・・」
と言ったかどうかもわからないですが、とても慌てて馬を取って返します。
先を急いで行く長老達の制止も聞かず。
また狼が囲んでいたために誰も近づけなかったのでしょうか。
背中がうっすらとグレーがかった白い狼を筆頭に、数匹の灰色狼達と共に猛スピードで山を降りていきます。
心臓が破裂しそうなほどでした。
涙がこみ上げてきました。
馬に縛りつけた荷物を全部落っことして、慌てて戻ったさっきの場所。
そこは、先ほど見た情景とはまったく異なっていました。
あたり一面、焦げ臭い匂いと、生臭さが立ち込め、雪が少し残った大地に黒々とした血だまりがあって。
たくさんのインディアンが倒れていました。
そこで少年(私)が見たのは、さっきと変わらずに細い丸太に座っている男性でした。
男性は持っていた〈杖のようなもの〉を片手に体を支えるように大地に突き刺したまま、がっくりと首を垂れています。
長い髪で顔が覆われてどうなっているのかわかりません。
少年は、彼が大地に突き刺している〈杖のようなもの〉を掴み取ります。
男性は崩れました。
なぜそれをまず手に取ったのか・・・それが何よりも大切なものだという感覚がありました。
しかし私にはなぜそうなのかまったくわりません。
そして、男性がそれをまるで杖のようにして持っていたため、私はてっきり〈杖〉だと思っていました。
真相は違います。 『杖ではなかった』のです。
ただ、それがわかったのはインディアン居留区に行ってからのことです。
〈杖のようなもの〉 はL字型をしていて、長いものでした。
少年である私はそれ以上のその物を見ることができなくて、ただ、目の前で体勢を崩して大地に倒れている男性をじっと見つめて・・・そして涙が止まらなくなってしまいました。
声をあげて泣きました。
悔しくて、悲しくて。
狼達の咆哮にか込まれたまま、
号泣しながら少年は叫びます。
『あなたの意志を継いでいきます!!』
・・・・・そして私はそこで目を醒ましました。
目が覚めてもまだその生々しさを引きずって、1時間くらい泣き続けていました。
胸元に両手でしっかりと〈杖のようなもの〉を握りしめているような体勢のまま。
とにかく悲しかったし悔しかった。
そして
「なぜこんなことになってしまったのか」
という思いがこみ上げてきました。
それは私の思いなのか、少年の思いなのか区別がつきません。
生まれてから、その時に至るまでの記憶から作られた夢ではない。
どこか違うところからやってきているとしか思えない現象でした。
それまで、ヴィジョンに関してただの夢だったり妄想だったりだろうという疑いもありました。
インディアンにすごく傾向していたわけでもない私が急に興味を持ったところで、せいぜい本を読んで終わるくらいだろうと。
しかしこの4度目のヴィジョンをきっかけに、私はとにかくなんとかしてこの謎を解きたいという衝動にかられました。
何をどうすればいいのかわかりません。
たいたい、どこに行ったらいいのかもわからないのに。
手がかりは、何度も出てきた白い狼/インディアンの男性とその服装くらいです。
その後、雪山やテントといったもの、そして男性から受け取った〈杖のようなもの〉などが場所を特定するものになっていったのですが・・・。
↑後にインディアン居留区に行くときに描いていったスケッチ
メディスンマンに詳しく話を聞いてもらえるきっかけになった
ある日、とある出会いがありました。それはフールズクロウの書籍を勧められるきっかけになった、当時ネイティヴアメリカンフルート奏者として来日中だったWilliam Two Featherの言葉です。
「セドナに知り合いのシャーマンがいるから、彼に聞いてみるといい」
それが最初のセドナに行くきっかけでした。行けばなんとかなると思ったのです。
セドナの旅は素晴らしかった。 スウェットロッジをやってくれたJade wahoo grigoriというシャーマンはセドナとコスタリカを行ったり来たりしている人で、けっこう本格的なスウェットロッジをしてくれる人でした。
オラクルカードで有名なドリーン・バーチューも彼女の書籍によると、ジェイドの元でスウェットを体験しています。
セドナやシャスタは観光客向けの『安全な』スウェットロッジをするインディアン(またはインディアン風の人)が増えています。
その後セドナツアーを主催するようになってからは、安全な観光向けのスウェットロッジをする人のところにしますが、機会があればまたジェイドのスウェットを体験したいなと思います。
さて、そのジェイドを尋ねました。 そしてあの4度目のヴィジョンについて話したのです。
するとこういう返事が返ってきました。
「杖のことはよく分からない。ひょっとしたらそれを思い出して自分で作ったら何かわかるかもしれない」
・・・私はピンと来ませんでした。 杖を作るのはいいけど・・・そういうことじゃないような気がする、と。
それもそのはず、最終的にこれは杖ではなかったのですから。 ただこの時はヴィジョンに出てきたものが杖だと思っていたので、ややこしいことになってしまったのかもしれません。
ジェイドが言った杖は概ね1メートル以上ありそうな大きなもの。しかし私が見たものはせいぜい50センチ程度のものだったと思います。
「それと、白い狼は今はもちろん昔もこの土地(アリゾナなど北米南部)にはいない。コヨーテならいるし、狼も昔はいたかもしれないが、白となると概ねもっと北方の動物だ。 ・・・・・北にいったら何かわかるかもしれない。 うーん、アメリカの北の部族とか、カナダとか・・・」
この時ジェイドはアメリカ先住民の北の部族名もいくつか言っていた気がしますがこの時はてんで分からずじまいだったのです。
その後、セドナに行くと必ず行くお店があるのですが、そこはインディアンが経営しているインディアンクラフトのお店です。私はそこで白い狼の毛皮を見つけたため尋ねました。
「この辺に白い狼はいますか?あるいはいたことがありますか?」
「・・・?・・・いないよ!もっと北のほうだ。カナダからアラスカはいるよ」
やはりそうだよな・・・。 ちなみにこの店のオーナーはラコタ族の人たっだのです。
私のなかには「とにかく北に行こう」という思いが強くなりました。
翌年からセドナツアーなどするようになりましたが、それとは別に私の旅は続いたのです。
それまでナバホ、ホピ、アパッチといった南の部族の人と会っていましたが、北の部族は全くわかりません。
しかし、ふと手元にある本をみると、『ラコタ族』の人の本ばかり。
一番愛読書になっていたフールズクロウとブラックエルク共にラコタ族です。
土産物屋の主人もラコタ族って言っていた・・・。
はてさてどの辺にあるのかな?どうやって行けばいいのかな? というか行けるのだろうか? 北って一言にいってもなぁ・・・デカすぎるよ北アメリカ大陸(笑)
まずは行動あるのみ。
・・・今思えば、あの人物達が実在したのかわかりません。
過去生じゃないか?という人もいました。
魂を送り届けるためにそこへ行くとかもありましたし、実際現地に行ってそういう感覚になった時もあります。でも、じゃぁなぜ日本人である私?という疑問がおきます。
出会ったメディスンマン達は、実在したかわからないが守護している人物という人もいました、《杖のようなもの》を本当に受け取るためだったのかもしれないと言う人もいました。今でも、サイキッカーに透視してもらうと、こちらがこの話をしていないにもかかわらずインディアンと狼がいると言われるので、やはりなにかあるのでしょうけれど。
さてさて、なにはともあれ、英語もままならないなりにとにかく北に行こうということでいろいろ調べ始めるのでした。
つづく
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