しばらく間が空きましたが、つづきから。
過去記事 カテゴリー『マイストーリー』
ーーーーーーーーーー2008年の手記より
私の不可解な4つのヴィジョンが引き寄せた最初の人物。
もっともその時にはすでに彼は他界しており、私は彼の本を手にしただけだったのだが。
ここに来るきっかけはヴィジョンの解明が最優先であり、その時点ではフールズ・クロウの事がまったく頭に無かったと言っていい。
それまでに多くの書物に目を通し、たくさんの出会いがあった。
フールズ・クロウは単なるスタート地点にしか過ぎなかった・・・はずだったのに・・・2年後、今回の旅で初心に帰るような展開になるとは。いや、ここはあえてこう思いたい。
実際に会ったことは無くとも、やはりフールズ・クロウという存在は私にとってなにか大きな、決して無視することのできない何かだったのかもしれないと。
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聖なる場所、サンダンスサイトでの遭遇に書いたように、最初に訪れた時に、サンダンスサイトで軽トラで駆けつけた強面のハズ・ノー・ホース兄弟の兄シドニーと弟D.J.
2度目の遭遇の時には覚えていなかった。。。。というよりこちらもまさかビーズの師匠の友達が彼らだとは思わなかったのであまりの偶然にポカンとなってしまったのでした。
彼らの父親がウンデッドニーの教会に埋葬されていたことは最初の旅で知りました。
何しろ面白い名前ですから覚えてしまったのです。
2度目の滞在で居留区にたどり着いた一番最初に寄った(当時建設中だった)ホテルの入り口置かれたばかりの写真・・・当時のオグララの精神的指導者(長老など)が並んだ巨大な写真の中にハズ・ノー・ホースの名前を見つけ彼が写っていたのに気づいたのです。そいうこともあって、何かしらこの兄弟には縁があるのかもしれない・・・と思ったのですが、まさかその写真の人物がフールズ・クロウの愛弟子だったとは思いもよらず。
・・・・・いえ、まずはこの兄弟に会う前には彼らとフールズ・クロウとの関係は一切知らなかったんですね。
ただ、ビーズの師匠デニスに大きい水晶もっている友人がいるから会いに行こうぜ!ってなって行ったのがそもそもの始まり。
ビーズの師匠デニスと私
ーーーーーーーーーー2008年の手記より
自作のパイプバッグ。ビーズワークがいまいちのためその後外してしまった。
蓋の部分は私にはあまり縁がないがビーズの師匠がくれたスカンクの毛皮。
シドニーの従兄弟の持ってきた石と思しき丸玉を見せてくれた。
シドニーは感慨深げにそれをじっと見つめながら、彼がこう言う。
「これはグランパから受け取った大切な宝物のクリスタルだ。俺がまだ小さい頃、父とグランパの所によく遊びにいっていて、グランパがこれを俺にくれた。まだ子供だったから、これを指で弾いて遊んでいたんだが、珍しくグランパはもの凄く怒ってね。これはおもちゃじゃない!って。グランパが何をしていて、どんなつもりでこれを俺に渡したのか、その頃はまだ理解できなかったからな。今は深く理解している」
「そうなんですか・・・」
その丸玉は直径3cmほどのもの。インクルージョンがいっぱい入っていて少し黄ばんでいるガラス玉のような水晶なのが分かった。
日本ならショップに並ぶこともあまりなさそうな品質かもしれない。ただじっと見ていたのだが、やがてそれを私に差し出して触っていいと言う。
私はてっきり、大好きなおじいちゃんの形見なんだなと思ってそれを受け取ったのだが、正直ただの水晶であるにも関わらず、体にビビビとエネルギーが走った。 これはもうただの水晶じゃない。
長年にわたって、そう、シドニーが子供の頃からずっと持ち歩いていた宝物だ。
水晶だがもはや水晶以上の何かになっていた。
シドニーはそんなエネルギーのようなものを感じ取っている私のことを見て大きく頷いていた。
私は驚いたまま水晶を握っていた時に、彼は一冊の本を持ってきて表紙を見せた。
「これがグランパ。フールズ・クロウという人なんだ」
「はい!?」
さらに驚く。水晶以上の戦慄が走った。
この時点で彼等に、私がフールズ・クロウを知っているとは言っていない。
私と共に驚いたドライバーさんが、慌てるように今回のベア・ビュートでの事と、私がフールズ・クロウの本に感銘を受けていた事をシドニーに語って聞かせた。
なぜオグララに来ることになったのか。最初のきっかけからなにから。
その場の空気が一気に変わっていった。そこに居合わせていたのはシドニーの従兄弟達、奥さん、デニス・・・私たちを含めて8人。何か一つになった感じだった。
奥さんや従兄弟、デニスも口を揃えて「おお〜」と唸り、シドニーはまた数度頷く。
グランパとは血縁関係での祖父以外にも長老としての意味がある。
父親ではまだ子供に何かを教えるのに若いという考えから、彼等はグランパから様々な事を学ぶ。
だから、グレイ・グラスもフールズ・クロウをグランパと呼んでいた。
祖先の眠る場所。シープマウンテンのとあるエリア。
ここは一般人が入ることはできない私有地で、ここで話を聞いている時にイーグルがなんどもやってきました。
私はてっきり祖父なのだと思っていたが、そうではなかった事をこの旅で知った。
しかしグランパとは血縁以上の絆がある、人生の大切なことを教えてくれる存在だ。
そして私にとっても衝撃的なものだった。
あっけにとられている私。
シドニーはラコタ語で従兄弟に話し掛け、二人が家の奥に消えた。
ほどなくして戻ってきた時、彼等の手には巨大なボンネット(ヘッドドレス:羽がたくさんついた頭にかぶるもの)とパイプがあった。
これにデニスが椅子に仰け反って驚いた。私も驚愕である。
デニスはシドニーに「そんなことをしていいのか?」と問いはしなかった。
仰け反って驚いてはいたが、シドニーがそうしていいと思ってやったことに口出しする権利はないからだ。
ただし、普通に考えたらありえない待遇だった。
親戚縁者でもない外国人にこのようなことをするのはよほどの信頼があるか、それに匹敵するかそれ以上のなにかがあるかだ。
デニスはそれでも呆気にとられた顔をしていたためシドニーが付け加えるように話した。
「デニス。これはグランパ、フールズ・クロウが引き合わせた縁だ。価値がある」
そう言いながら、パイプを私の前に置いた。
ボンネットは背の高いシドニーがかぶっても、足首まであるだろう。
このボンネットとパイプはフールズ・クロウから彼の父ドーソンに受け継がれたもの。
書籍の写真でフールズ・クロウが被っていたものである(作者がその姿を絵にして、その書籍の表紙にもなっている)。年数とともにイーグルの羽が劣化していくため、時折修繕をしながら大切に保管しているそうだ。必要があればシドニーはそれを被る。
Thomas E. Milesによる書籍。
この表紙でかぶっているボンネットとパイプを見せてくれた。
またパイプは確かに古めかしく使い込んだ色合いだ。
柄に施された装飾もところどころ切れ落ちており、パイプの先端も欠けたりするため研磨を繰り返して少々短くなっており、赤いカトリナイト(レッド・パイプストーン)の色もだいぶ黒ずんでいる。
フールズ・クロウが所持していたパイプは一本では無いだろうから、これは遺産として分けた幾つかのパイプの一つということだろう。
そこでシドニーはこう話す。
「俺が第一継承者になる前に、別の双子の兄弟の手もとにもグランパのパイプが授けられた。最初は同じ道を歩んでいたのに、グランパが亡くなってから仲たがいをして、兄弟バラバラの方向を向くようになった。ある日、グランパから授かった一本のパイプが何もしていないのに真っ二つに割れてね。そこでグランパが怒っているのだと気付き、二人は仲直りしたよ。もちろんパイプは元には戻らなかったがね。俺にも弟がいる。お互い普段は違う仕事をしているが、仲たがいをしたことはない。双子の一件は若かった俺達には大きな学びだった」
POWWOWで誰もが起立して彼が踊るのを敬意を持って見ていた。
長老の中でも最も偉い人らしい。
こうしてデニスの思惑をはるかに超える出来事が目の前で起きていくのを唖然と見ている状態になっていた。それは私もそうだ。
正直最初は体が震えて、何が起きたのか訳が分からずぶっとんでしまった。
パイプは神聖な物だ。ラコタでは、喧嘩している二人の間にパイプが入るとその喧嘩はとたんに止む程の意味がある。ここで言うパイプとはピースパイプとかセイクレッドピースパイプといったもののことで、喫煙するためのものではない。
儀式ごとに使い分ける人もいるし、儀式に参加する人数によって大小切り替えることもある。いずれにせよ、嗜好のためではなく、神聖な事柄に祈りとともに用いられるものだ。
「君は目の前にあるこれらの物がどういう意味があるのか分かっている。ホワイト・バッファロー・カーフ・ウーマンの話も知っているんだろう?」
私は頷いた。この時点では緊張していたのでほとんど私は言葉を発せなかったのだが、彼は度々私を見ながら頷いている辺り、話してもいないことを察していたようだ。
彼といい、ホワイトサンダーといい・・・不思議な人達だ。
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クレイジーホースもかつてヴィジョンクエストをした丘の麓。池のほとりにいた赤とんぼ。
後になって思えば、点と線が結びついてまるで星座のようになっていく大きな変化が起きる兆しだった。
この時のことを思い出すと、今でも鳥肌が立ちます。この時はデニスがセレモニーで歌いすぎて喉がガラガラだったのですが、そのハスキー声でおどろいて、声が裏返ったことまで覚えています。
残念ながら居留区内の写真撮影などは禁止です。敬意を払って彼らの写真も撮っていません。
アリゾナ州のホピ族がそうであるように、神聖なものがたくさんあってそれを写真で収めることはマナー違反になるからです。
セレモニーの時の歌はいくつか録音させてもらいました。
ハスキーすぎて調子っぱずれになってしまったデニスの歌声入りの(笑)
ーーーーーーーーーー2008年の手記より
ところで、一言でメディシンマンと言ってもいろいろ種類がある。
単に薬草などを用いて人を治療する人(マッサージなども含む)、精霊の力を借りて祈ったり、霊媒やカウンセリングをする人、儀式を厳粛に執り行う人・・・
フールズ・クロウはそのどれもを行っていた人だが、彼が単なるメディシンマンではなくホーリー・マンとまで言われたのは、時に癌患者ですらも完治させたという事も含まれるだろう。
実際、シドニーの父ドーソンは癌をフールズ・クロウによって癌を克服した一人だ。
そして多くの人を癒し、この世の平和を祈り続け、たくさんの人々に愛された。
時に白人にも治療や儀式を行ったり、またこのような儀式を白人に解説することさえ許した。
ウンデッドニーの裁判にも出廷したりして、部族の指導者として努めた。99歳で世を去ったフールズ・クロウを惜しむ人々はとても多かっただろうが、とても幸せな人だったと語られている。
より高き力と繋がり、その力を得て業に励んだからこそ、ホーリー・マンと呼ばれている。
私はその系譜に導かれた。
そして最初の旅で私がこの土地に来ることが決まっていたことだと伝えてくれた第二継承者のグレイグラスと出会い、2度目の滞在で第一継承者と出会い・・・そして多くのことを学ばせてくれることになったのだった。
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そしてのちにまたまた驚くことが待ち構えていました。
それが私の受け取ったピースパイプです。
うーん、ビッグフットとグリズリーベアの話とか、プレアデスの話とかも書きたいのだけど・・・さて次は何を書こうか・・・悩むところです。 10話で終わるつもりだったのに(^_^; とても長くなってしまいました。
あと少しで終わります。次回どの話になるかはお楽しみに・・・・・。
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6:「ウォナビー」と一緒にしないで。 そして 《2度目のヴィジョン》
4:最初のヴィジョン
3:アロマにもオリジナリティを追求するようになった:インディアンのヴィジョン前夜
2:笑顔ができず人と目が合わせられなかった私がセラピストになった:2
1:笑顔ができず人と目が合わせられなかった私がセラピストになった:1
〈番外〉非情な天使の囁きと甘い悪魔の誘惑の狭間で、ひとでなしの自分と出会う
〈番外〉7つの方位・4つの王国。私の提供するもののホーリーコンセプト
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12/16、2018年1/20、2.17、3/10、4/14、5/19
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